琉球ニライ大学について

1.はじまり

遊ぶしが いっぺーいーりきさ んシマ、
習ーしが いっぺーいーりきさ ぬシマにないびーるはじ

「遊ぶ」のがいちばん楽しいシマは、
「学ぶ」のがいちばん楽 しいシマになれるはず
「ワッターシマがいちばん上等」
「ウチナーンチュっておもしろ いなぁ」という想いと、
「ウチナーの宝物ってなんだろ う?」
「このシマの未来はどうなるんだろう?」という想い。
その想いは今まで別々にあった けれど、つなげてみたら、
「シマの未来のために、このシマの大切なことをもっと学びたい」と思いました。

2.キャンパス

琉球ニライ大学や、校舎んねーびらん
生ちるとぅくるシマやむる、まーんくぃわったー学び舎なといびーん

琉球ニライ大学には校舎がありません。
生きているところ、シマはどこでも学び舎です。
時には自然の森やビーチが、時にはスタジアムや学校が、
時にはマチグヮーやリゾートホテルが。
シマのあらゆる場所や施設とつながって、授業ごとに変わる教室。
いわば、日本一広くて楽しいキャンパスです。

3.先生

琉球ニライ大学の場合、先生は、生徒にもなれます。小学生や中学生でも先生になれるし、オジー、オバーのための大学にもなります。
ジンブン、ユイマール、シマクトゥバ、チムグクル・・・シマぬ本当ぬ宝むん、んなさーに習やびら。

先人たちの知恵、相互助け合いの精神、シマの言葉、ウチナー の真心。
沖縄の本当の宝物を、みんなで学ぶ大学です。

4.授業

このシマにある「智慧」や「経験」や「才能」を、つねに発掘していきます。
たとえば、こんな授業になるのではないでしょうか。

* ・ワンについてこい!〜小学生がガイドする小学校&地域探検
*  先生:小学3年生の子どもたち
*  教室:地域の小学校、ならびに近隣の通学路
* ・マチグヮーのキジムナーを探せ!〜身近な職業を知り、プロと出会う
*  先生:市場で働く人たち
*  教室:マチグヮー
* ・お母さん脱力合宿 〜ひとりでがんばらない子育て
*  先生:先輩お母さん
*  教室::リゾートホテル
* ・月収が10 万円減っても困らない方法 〜お金と私の素敵な関係
*  先生:ファイナンシャルプランナー
*  教室:カフェ
* ・朝の読書大学 〜絶対誰かにすすめたい、座右の1冊交換会
*  先生:参加者全員
*  教室:朝の公園
* ・今さら聞けない琉球組踊入門編 〜型を知れば 100 倍楽しい!
*  先生:琉球舞踊師範
*  教室:劇場
* ・琉球古代人の食卓 〜ウチナーンチュの食の起源を探る
*  先生:博物館学芸員
*  教室:古代遺跡
* ・シマのゴミのゆくえ 〜ボクらのゴミのゆくえ、知っていますか?
*  先生:那覇市清掃局職員
*  教室:ゴミ処理場など

5.コラボレーション

世代や地域を超えた相互コミュニケーション、
産官学の自在な組み合わせによるコラボレーションによって、
「学び」にエンターテインメントという新しい価値を生み出します。

6.広がり

いつまでたっても卒業しない。 それがきっと、琉球ニライ大学の優等生です。

たとえば、生徒同士の横のつながりから、予期せぬサ―クルが生まれたりする。 若い人たちがどんどん参加してくれて、もっと自由で、もっと広がりのある「生涯教育」を、 本気でつくりたいと思っています。

7.未来予想図

琉球ニライ大学が夢見る、これがミライの理想郷(ニライカナイ)です。

「三本ウコーの意味を知っている小学生が増える」
「教室でウチナーグチが普通に飛び交うシマになる」
「ビーチパーティー以外で海で遊べる若者が増える」
「自分の特技や才能をのびのび磨けるシマになる」
「人間以外の生き物のことも考えられるシマになる」
「ジンブンを働かせてどんなことも諦めない人が増える」
「日本中のどこよりも子どもたちの笑い声が聞こえるシマになる」
このシマに関わるすべての人たちが、「わったーシマ」に誇りを持つこと。
「壮大すぎるよ」と笑われるかも知れませんが、私たちの大学が、シマの、そして日本のミライを変えるひとつの起点になれたら、それ以上の幸せはありません。

8.校訓

ニライカナイや、うんじゅがつくいびーん。
わったーばんどー! 琉球ニライ大学。

ニライカナイは私がつくる。
あなたがいれば、ミライは変わる。
わったーばんどー 琉球ニライ大学。