詳細
島ECO学科vol.4「イノーの海の宝さがし〜ネイチャービンゴゲーム」
2010年8月15日(日)15時30分~18時00分 教室:大渡海岸
授業情報
沖縄本島では数少なくなってしまった、貴重な自然海岸をウォーキング。
サンゴ礁に囲まれたイノー(礁池)の生き物観察や、小さな生き物たちの大きな仕事、サンゴ礁のなりたちや人々の生活との関わりを学びながら、「ネイチャービンゴゲーム」を五感で楽しむ授業です。
『授業の流れ』
15:30 受付開始~参加者の体調チェック、auケータイの貸し出し
16:00 琉球ニライ大学・学長あいさつ(ニラ大の紹介と主旨説明)
auケータイアプリ「smart sports run&walk」の使い方説明
先生の紹介(授業の流れと目的)
16:30 ウォーキング(ネイチャービンゴ)スタート
17:45 ウォーキング終了~授業まとめ
18:00 終了(アンケート回収)
定 員 :30名
対象年齢:小学3年生以上ならばどなたでも
※応募者多数の場合は抽選となります
(8/10〜8/13に当選通知予定)
翁長均さん(沖縄国際大学地域環境政策学科 非常勤講師)
琉球大学 理工学研究科海洋自然科学専攻卒。NAUIダイビングインストラクター、CONEリーダー、小学校長期自然体験全体指導。
卒業後はダイビングインストラクターやエコツアーでのインタープリターという立場で、サンゴ礁をはじめとする沖縄の自然を案内したり、学校での環境教育に携わる。沖縄国際大学経済学部では、地域環境政策学科の非常勤講師を務めている。
教室:大度海岸
※東屋近く、琉球ニライ大学の旗の前に集合
【注意事項】
※礁池観察を行いますので、ひざぐらいまでは濡れても良い服装、滑りに
くく濡れても良いシューズでご参加ください
(ビーチサンダル不可。クロックスタイプでも滑ることがありますので、
マリンシューズや体育館シューズ、スニーカーなどがおすすめです)
↑このように、かなり尖ったサンゴリーフの上を歩きます。
慣れていない方は、危険防止のために長袖、長ズボンの着用、
マリンシューズや体育館シューズ、スニーカーをおすすめします。
※終了後、足の砂を洗い流すための水(ペットボトルに入れてがおすすめ)をご持参ください
※熱中病防止のため、帽子やタオル、飲み物などをお持ちください
※ペットの同伴はご遠慮ください
※天候などによって開催中止や延期となることがあります(当日15時に決定します)
フォトレポート
感想
今日の教室は、糸満市の南部にある大度海岸。
沖縄本島では数少なくなってしまった、貴重な自然海岸です。
ジョン万次郎が上陸したことから、ジョン万ビーチとも呼ばれています。
今日の先生は、翁長均先生。
まずは浜辺で、人工ビーチと自然海岸(イノーの海)との違い、危険生物についてのレクチャーを受けたあと...
「au smart sports run&walk」を起動させて、さっそく海へと繰り出しました。
今日みんなで歩いた距離は、1キロ=1円として24時間テレビに寄付されます。
人工ビーチの白い砂浜、サラサラな砂・・・とはひと味違うイノー(礁池)を散策。
足場はゴツゴツとしていて歩くのが大変で、とても滑りやすくなっていました。
(※ビーチサンダルで行くのは危険ですよ!!)
しかし、海の中をのぞいてみると、ウニやカニ、なまこや青色が綺麗なルリスズメダイなど、たくさんの生き物が暮らしていました。まさに宝箱♪
先生が「さわっても大丈夫だよ」と教えてくれた、海の生物にふれてみます。
参加した子供たちは、不思議な海の生物に目をキラキラ輝かせていました。
大人の方もなまこを触ったり、手にウニを乗せてゆっくり動くのを感じたり、五感をフルに活用してイノーの魅力を感じていました。
ネイチャービンゴゲームは、それぞれマスの中に「なまこさわれた」「キラキラしたもの」「食事中」などのキーワードが書かれており、それを見つけたり触ったりするとビンゴカードに○や絵を書くことができます。
皆さん一生懸命探していました。
子供たちの「なにかいるー!」
「先生、これはなんていう生き物?」という元気な声があちらこちらで聞こえてきました。
先生の説明を聞きながら、サンゴの大切さを学んだり、イノーを楽しみました。
そして、生きているサンゴの匂いも嗅ぎました!
なんだか・・・少し生臭くて、海!
っていう感じの匂いでした。
サンゴの匂いを嗅げるってなかなかできない体験ですよね。
皆さん、知っていましたか?
サンゴは植物ではなく動物なんですよー!
サンゴって枝の形をした石みたいですよね。
でも違うんです。その枝のような石のようなモノに、ポツポツと無数の穴が開いていますよね。この穴1つ1つがサンゴのおうちなんですって!
面白いですねぇ。
そのほかにも、海草や手や足にマジックテープのようにくっつくなまこの解説など、聞いていてとても面白かったです。
おもわず「へぇ〜」と呟いてしまいました。
さて、約2時間の散策の後は、砂浜に戻ってきてビンゴゲーム&発表会です!!
全マス埋めることができた方が結構いました!素晴らしいですね♪
たくさんビンゴ!した人には、「smart sports run&walk」のスポーツタオルがプレゼントされました。
そして、皆さんのauケータイをチェックしてビックリ!
なんと、「smart sports run&walk」には海の上を歩いた軌跡が残されていました。
1人あたり1.8〜2.5キロの距離を歩いて、約35円の寄付をすることができました。
これからも継続していきたいですね。
最後に、皆さんからの発表の答えをお知らせしておきましょう。
1つ目の質問「海での思い出は何ですか?」
皆さんの答えは・・・
・BBQやビーチパーティー
・今日のことが思い出に残った。
ペットショップでは会えない生物に会えた
・もう少し沖の方に行って潜ったら耳が痛くなったことがある
2つ目の質問「人工ビーチとの違いは何だろう?」
・イノーの方が石が多いし、海が綺麗
・岩がゴツゴツしている
・ビキニギャルがいない
・仕切りがない分、生物がのびのびと生きている
いいですねー
皆さんの今までの体験や一人ひとり違う視点が現れてて、
生徒さん参加型の授業は面白いな〜と感じました。
そして、最後の質問です。
「なぜサンゴが必要なのか」
皆さんの答えは
・生態系の保護のため
・サンゴの周りにたくさんの生物がいるから
・海だけではなく、生き物の故郷だから
などなど。
私も同じようなことを思いました。
サンゴは海の生物にとっても、私たちにとっても大切な存在ですよね。
赤土や温暖化といったストレスにより、白化現象がみられたりして、沖縄のサンゴが減ってきています。
最近はサンゴの移植活動が活発に行われていますが、サンゴを植えたからそれでOKというわけではないそうです。
赤土の流入や温暖化、埋め立て等の根本的な問題を解決しないと、サンゴは生きていけません。
イノーには、人工ビーチにはない宝物がたくさんあります。
海の生き物が作り上げた不思議な世界を五感をフルに使って楽しんだり、サンゴについてもっと関心や意識を高めて沖縄のサンゴを!海を!未来に残していきたいと思いました。
最後はもちろん「ニライのニ!」一緒に歩いてくださった生徒の皆さん、ありがとうございました!
(レポート/ボランティアスタッフ:村吉依子)
受付方法:受付期間中、WEBフォームより予約制で申し込みを受付いたします。
※先着受付後にキャンセルが発生した場合は募集受付再開します。
諸注意等:集合場所へは、授業開始時間までに必ずお集り下さい。授業開始後の参加は制限させていただく場合があります。
【撮影等】会場での撮影、録音機器のお持込は固くお断りさせて頂きますので、ご了承下さい。
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カテゴリ:【島ECO学科】