琉球ニライ大学 - IT企業社長と熱血対談~シマの未来を語ろう

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詳細

IT企業社長と熱血対談~シマの未来を語ろう

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2010年11月21日(日)15:00〜17:00 教室:那覇市NPO支援センター会議室

授業情報


開校記念9コマ授業 その8

私たちの未来について、沖縄のトップIT企業の社長と、
本音で語り合ってみませんか?
先生:比屋根隆さん(㈱レキサス代表取締役社長)
時間:15時〜17時/那覇市NPO支援センター会議室
参加費:無料

定 員 :10名
※先着順で定員に達した場合は締切ります

先生:比屋根隆(ひやねたかし)
株式会社 レキサス代表取締役社長

教室:那覇市NPO支援センター会議室

フォトレポート

DSCN1210.jpgDSCN1212比屋根先生.jpgDSCN1213.jpgDSCN1219全体.jpg

感想

『IT企業社長と熱血対談~シマの未来を語ろう』

この日の講座は、『沖縄の自立』をテーマにIT企業 株式会社レキサスの代表取締役社長 比屋根隆 先生をお招きして開催されました。この日は、9名の生徒さんが集まりました。

今日は、役職も肩書きもすべて関係なく、生徒さんも先生もフランクで対等な立場でいたいとう先生の思いから、お互いを名字ではなく名前で呼び合う事になりました。

【自己紹介】

先生の号令を合図に、自己紹介が始まりました。メンバーには、県立高校や大学の先生、公務員の方、一般企業にお勤めの方、本土出身の方、沖縄で定年を迎えられた方、Uターンされた方、大学生などバックグラウンドは様々でしたが、みなさん「沖縄の自立のために自分には何ができるだろう」という答えのヒントを探るために、この授業に参加していました。

【比屋根先生の生い立ち~学生起業家】

自己紹介が終わった後、比屋根先生がITと出会い株式会社レキサスを創立するまでの生い立ちについてお話を聞きました。ちょっと紹介します。

「たかし少年は、サッカー選手になりたかった。そのために本気でブラジル留学を考えていた。しかし、親に猛反対され、沖縄で大学までは出る事になった。沖縄で初めて誕生したJリーガーの後に続きたいと、その彼の出身であった沖縄国際大学へ進学する。もちろんサッカー選手になるために。

しかし、入学後入った部活で監督と折り合いがつかず、故障も重なり部活をやめてしまう。もともと「サッカー」が目的で入った大学。大学に残る意味もわからなかった。そして働く意味もわからなくなった。

3年間で大学を卒業した後、いくつかアルバイトをした。そんな中、ITに出会った。目標が見つかった後、再び大学へ戻ることを決め猛勉強して3年次に編入学することになった。大学生が大学の周りの情報を自由に共有できるようなものが欲しいと、学生向けのポータルサイトを製作したり、作成したシステムを企業に持ち込んだりした。これが大学3年生の時に起業した会社(レキサスの前身)だった。」

大学生で起業するなんて、すごい!!(メンバーの中には、大学生でカフェを経営している方もいたので、先生も共感する部分があったようです。)その時の思いや行動が今をつくっているんだということを目の当たりにすると、自分の道を継続すること自体が自立に繋がるのかな、と思いました。

【(株)レキサスの創立時の目標】

(株)レキサスには創立時から変わらない3つの明確な目標があります。
 1. 自社オリジナルサービス
 2. マーケットは県外・海外
 3. 拠点は沖縄

この3つの目標を定めたきっかけとなるエピソードを紹介してくださいました。

【自社オリジナルサービス】

大学を卒業して就職したとき、社長と一緒に東京へ出張に行く機会があったそうです。そこで営業の為に企業をまわったそうなのですが、そこで「沖縄単価」という言葉を初めて耳にしました。

「沖縄単価」とは、沖縄は人件費が本土に比べて安いということ。つまり「人件費単価の安さ」を強みに、当時の沖縄企業は本土で営業活動をしていたそうです。比屋根さんは悔しい思いをしたそうで、このことは沖縄に帰ってからもずっと頭から離れなかったようです。

人件費単価が安い沖縄では、エンジニアになったとしても浮かばれないと思った比屋根さんは、本土からの請負いではなく「市場開拓型のビジネスモデルを沖縄でつくりたい」と思い、自社オリジナル製品を作って販売することに決めたそうです。

【マーケットは県外・海外】

商品(製品)を誰に提供するのか。このターゲットを定めることは、ビジネスをする上では重要不可欠です。比屋根さんは、なぜ県外・海外を相手に選んだのでしょうか。

 ・人口比率で計算すると、本土のマーケット(市場)は沖縄の100倍
 ・同じものでも、沖縄で売れる金額と東京で売れる金額は違う
  (本土の方がより高額)
 ・海外へ視野を向けるとマーケットはさらに拡大する

ここで注目だったのは、企業のHPに英語を使用していることでした。インターネットの使用言語の35%は英語で、日本語はわずか8%です。日本語のサイトだけにするとマーケットが狭まってしまう・・。なるほど。英語はビジネスツールとしてぜひ身に付けて活用したいなと思いました。

株式会社レキサスは1998年創業以来10年間は、この3つを目標に取り組んできたようで、県外での知名度も順調にあがってきているそうです。今後10年は、「海外でもレキサス」と認識してもらえるような活動をしていきたいと、比屋根社長は、熱く語っていました。

【沖縄の自立のために目指す事】

比屋根さんは、2030年までに株式会社レキサスを2000億円企業にすることを目指しているとのことです。なぜ、2000億円という巨額な数字なのでしょうか?

ここで、沖縄県の年間収入のベスト3が発表されました。さて、何だと思いますか?

1. 観光産業 → 4000億円
2. 公共事業 → 3000億円
3. 基地   → 2000億円

お気づきでしょうか?比屋根先生は、基地収入に変わる2000億円をIT産業で目指そうとしています。基地に頼らない、沖縄の経済!!

IT産業で2000億円稼いでいる企業には、楽天やyahoo Japanがあるとのことで、どちらも創業から10年で達成しているとのことです!お、レキサスも10年経ってる!

【人材不足】

では、なぜ2030年なのでしょうか。現在沖縄は、IT業界で人材が非常に不足しているそうです。そのため楽天やyahooを県内誘致する事はできないのだとか。エンジニアや起業家を育成するには時間がかかってしまいます。今すぐに達成できることではありません。

では、どんな人材が必要なのでしょうか。比屋根先生は、「世界的視野を持った学生」の人材育成が必要と考えています。

【IT Frogs】

人材育成の一歩は既に始まっています。IT Frogsというプロジェクトを立ち上げ、民間会社からのバックアップで沖縄県の学生を毎年8名、アメリカのシリコンバレーへ留学させているとのことです。若いうち、早いうちに外に出る経験をさせることで「感覚」を持ってもらいたいとの思いから、民間のお金で実施しています。

意欲がある学生を、民間企業が支える仕組みがあるということを初めて知り、とても素晴らしい取り組みだと思いました。「学生よ大志を抱け!!」

【沖縄の自立】

比屋根先生が考える「沖縄の自立」とは?

沖縄の自立 = 人が育つ。人を育て、事業を育てること。

人の成長。つまり私たち県民一人ひとりが成長することこそ、沖縄の自立に繋がるのではないか、と思いました。私自身を成長させるためには何ができるんだろう。

【みんなで考えよう、沖縄の自立】

休憩を挟んで、今までのお話から生徒一人ひとりが考える沖縄の自立について、そして自分はそのために何をするか、何ができるかについて発表をしました。みなさん、それぞれの立場から自分なりにできることを考え、その意見をシェアし合いました。

どれも貴重な意見でしたが、私が印象に残っている意見は、「ひとりひとりが自立することが大事。生きることは社会と常に関わっているということ。それを生徒達に伝えていきたい」とおっしゃった県立高校の先生の言葉でした。こういった考えをもった先生が、多く教育に携わってほしいなと思いました。

【参加した(個人的)感想】

私には何ができるんだろう。多分それは大きい事ではないと思います。今目の前にある仕事、与えられている事を一生懸命に取り組む。その中で課題にぶつかれば、それから逃げずに乗り越えるように努力する。そうした一つ一つの行動の積み重ねが、個人の自立に繋がるのではないかなと思いました。それが合わさっていけば、沖縄県民全体で、沖縄が抱える課題、問題に取り組んでいけるし、それが沖縄県が自立できる道をいくことができるのではないかなと思いました。

そのためには、今日から行動を少し変えることですね!

金城絵実(ボランティアスタッフ)

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受付方法:受付期間中、WEBフォームより予約制で申し込みを受付いたします。
※先着受付後にキャンセルが発生した場合は募集受付再開します。
諸注意等:集合場所へは、授業開始時間までに必ずお集り下さい。授業開始後の参加は制限させていただく場合があります。
ID:0018
カテゴリ:【開校式】

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